キャッシング物語1「遅すぎた大学受験」

海沿いの街 田舎 審査が甘い情報

小さな町から借金物語は始まる

海沿いの過疎地

物語は小さな海沿いの田舎町から始まる。

主人公の名前はケンタ、彼はまだ二十代半ばの若者だ。

ケンタは町の唯一のスーパーマーケットで働いていて、時間を見つけては夢を追い求めるために大学進学のネット通信講座を受けていた。

田舎のスーパーマーケット

ケンタの住む町は過疎化が進み、付近にこれといった進学予備校や塾が無かったからである。

ケンタは元々は大学進学希望で高校時代に東京の私立大学に進学することを視野に勉強を頑張っていた。

しかし、貧しい家庭の事情でそれは叶わなかった・・・。

結局、ケンタは高校三年時に大学進学を泣く泣く断念し、地元の中小規模のスーパーに就職し働くことに。

その後2~3年の歳月が経った。

しかし、ケンタは大学への進学を諦めきれずに受験勉強を再開。

仕事先である田舎のスーパーの安月給でコツコツと貯めたお金でネットの進学塾を受講し毎日毎晩と勉強に励む。

受験勉強 ケンタ

しかし、彼の熱心な努力にも関わらず、彼のスーパー勤務の収入は貧弱で、何か大きな出費があるとすぐに金銭的な困難に見舞われてしまった。

受験勉強を独力でやるのは結構お金がかかるのだ。

新しい参考書を買ったり、問題集を買ったり、ネット受験講座もオプションの特別受験講座に申し込んだり。

またネットで講座を受ける為にはインターネットの接続環境も必要だ。

ケンタはなるべく安いプランでインターネット接続プランを利用。

参考書や問題集もアマゾンでなるべく安い中古本を注文し取り寄せ購入した。

そう考えると今は便利な世の中である。

インターネットで大抵は受験勉強の対策は出来る。
また大学進学への受験情報も随時インターネットで取得が出来る。

有難いのはYouTubeなどで無料で受験勉強などを配信しているチャンネルだ。

インターネットや情報が乏しかった昔の苦学生は大変だったであろう・・・そんな事を思いつつ日々、生活費と仕事と勉強に励むケンタ。

貧しくも明るいケンタの家庭

ケンタの家庭は貧しかった。

東北の田舎の過疎化が進む海沿いの街に住んでいた。

 

ケンタの家庭は母親が1人とケンタの2人のみ。

元々、漁師をやっていた父親もいたのだが2011年の東日本大震災の津波で帰らぬ人となってしまった。

やや病弱な母親とほそぼそと二人暮らしで、生活費などの家計は、母親の週2度のパート収入とケンタのスーパーの安月給だけが頼りだった。

日中はスーパーで朝から夕方まで働き、夜は受験勉強。

貧しくとも親子仲良く和気藹々と暮らしていた。

 

ある日、1件目のキャッシングに手を出すことに・・・

キャッシング ストーリー

そんな貧しくとも明るく充実した毎日を過ごしていたケンタだが、ある日、誘惑が降りかかってきた。

テレビのCMで大手の某消費者金融をやっているのを見た。

この手の貸金業のCMは昔から今までよくやっているのは知っていたが、自分には無関係であろうとスルーしていた。

しかし、ケンタの日々の生活費や受験費用などでカツカツになっている今の自分にとって、「砂漠の中のオアシス」に思えたのだ。

「これってひょっとしたら今の私に助かるのでは?私でも借りれるかなぁ・・・」

、、、、、そんな思いがグルグルとケンタの心の中を駆け巡った。

 

少し初夏の風情が漂う東北の昼間。
ケンタは、ネットの夏季特別受験講座を受講したいと思っていたのだ。

しかし受講料が20万円、、、今の貧乏なケンタの経済力では荷が重い金額だ。

「でもどうしても受講したい!」

ケンタが目指している東京の私立大学はいわゆるMARCH(マーチ)と呼ばれている大学の一つ。

生半可な受験対策では簡単に受からない大学だ。

来年の受験にそなえて夏季講習で地力を付けて、受験突破の礎としたかったのだ。

「20万円・・・・私でも借りれるかなぁ・・・」

スマホの画面に表示されている大手消費者金融「プロミス」の広告。

ケンタにとっては消費者金融は無縁の世界だっただけに、申し込む前に何度も躊躇した。

ケンタの心の中は以下のような気持ちがグルグルと複雑に交差した。

⇒安月給の私でも借りれるだろうか・・・

⇒プロミスって大手だから審査が厳しいのでは?

⇒借りたら返済できるだろうか?

⇒隣のオジサンが昔サラ金で自己破産をして一家離散した・・・私も同じ目に合うのでは?

⇒やっぱり大手といえども消費者金融でお金を借りるのは怖いなぁ・・

⇒でも、どうしても今は20万円が必要!

ケンタの心は迷いに迷った。

しかし、3日3晩悩んだ上でプロミスから融資を受けると決心した!

「初回30日無利息」というプロミスのキャッチコピー、そして「パート、アルバイトでも可」というキャッチコピー。

これらがケンタの迷った心の背中を押したのだ!

ケンタは田舎のスーパーの安月給従業員だ。

当初「私みたいな安月給の従業員でも大手プロミスで借りれるかなぁ」と不安だったが、『パート、アルバイト可』のキャッチコピーを見て安心した。

ケンタは安月給とはいえ一応正社員だ。

正社員勤務であれば、パート、アルバイトがOKのプロミスでも20万円位なら借りれるだろうと思ったのだ。

そして満を持してケンタはスマホの画面でプロミスの申し込みをした!

結果は・・・・・・以外にあっさりと完結した(笑)

審査は合格!
無事にプロミスから融資を受けられたのだ。

当初20万円の融資希望だったが、なんと50万円まで借りれるとのこと。

これには驚いだ!
当然、「限度額は余裕あった方が良い」とケンタは思い50万円の限度額で契約することに。

しかもネットの会員画面から即日で融資が可能。

ちなみにキャッシングカードは後日送られてくるとのこと。

今まで田舎の暮しに篭っていたケンタにとって、何か嬉しい気分であった。

たかが消費者金融でお金が借りれただけのことだが、「審査が通った」という言葉のニュアンスはケンタのテンションをアップさせた。

しかも「20万円だけ借りれれば良いや・・」と思っていたケンタになんと50万円の融資枠。

ケンタは自分自身の価値が誰かに評価されたという錯覚に陥ったのだ。

頭ではそれが錯覚だと分かっているが、悪い気持ちでは無い。

まぁ、ケンタの職場のスーパーにプロミスから在籍確認の電話が行ったというのが少し心残りではあったが・・・。

プロミスでは「個人名で在籍確認をします」とは言っていたが、何分田舎の狭い世界のスーパーだ。

個人名で知らない人から在籍確認電話が来たら、電話に出た従業員はビックリするであろう・・。

そんな訳で、初めての消費者金融の成功体験談!

早速ケンタはプロミスの50万円の限度枠から20万円を借りてみた。

翌日、20万円の振込依頼をしたら、すぐに20万円の現金がケンタの銀行口座に振り込まれていた。

これはあくまでも借金であり、いつかわ利息を付けて返済しなくてはならないお金である。

でも、不思議な事に自分の銀行口座に現金が振り込まれてしまうと、これがあたかも「自分のお金」という錯覚に陥ってしまうから不思議だ。

 

その後、2件目の消費者金融の融資を決行!

キャッシング 2件目

かくしてケンタは大手消費者金融のプロミスから見事に融資を受けて50万円の限度枠を獲得した!

そして50万円の限度枠の中から20万円を借りてネット予備校の夏季特別講習の受講を受ける事が出来た。

モチベーションがアップしたケンタは連日の猛勉強!

その夏季特別講習の講師も有名な名講師だった為、勉強の方がはかどり学力もアップしていった!

その後、自分の実力を試すべく秋の模擬試験を受けたら、これも優秀な成績を得る事が出来た。

これで来年の東京の某私立大学受験の合格も射程距離に入ってきた!

しかし、世の中そう順風満帆というわけには行かなかった・・・。

秋の終わりの10月半ばにケンタに災難が降りかかってきたのだ。

その災難とは・・・?

古い友人にお金を騙し取られてしまったのだ!!

昔から心が優しくお人好しだったケンタは人に何か頼まれると断れない性格なのだ。

そのお人好しのケンタの性格を知っていた友人が言葉巧みに近づいてきた。

「俺の母ちゃんが病気で医療費が払えないんだよ~~(汗)」とケンタにカネの無心をしてきたのだ。

勿論、この友人の母親が病気というのは嘘であった。

しかし100%友人の言葉を信じていたケンタは友人にお金を貸すことに・・・。

その友人は50万円必要だという。

しかし、今のケンタにはまとまった現金が無かった・・・。

先日、契約した大手消費者金融のプロミスから50万円の限度枠を得たが、その内20万円を学費に使っていた。

出来ればケンタは残りの30万円の限度額も、今後の受験費用や生活費などに残しておきたいと思っていた。

本業のスーパー店員の仕事の給料が振り込まれるのも来月だ。

しかし、ケンタは頼み込んできた友人が可愛そうに思い再び他社の消費者金融からお金を借りようと決意。

次の借り先はアコムと決まっていた。

ケンタはスマホでアコムの融資申し込みをした。
こちらも意外にあっさりと限度枠50万円で審査が通った!

既に契約しているプロミスの残り限度額30万円に加えアコムから限度枠50万円の内、20万円を借りた。

合計50万円を茶封筒に入れて友人に渡してあげた。

「返すのはいつでも良いから、母ちゃんを大切にな!」とケンタ。一体どこまでお人好しなのだろう。。

その友人はケンタに対してニコニコ笑いながら何度も頭をペコペコ下げて茶封筒を受け取って返っていった。

その後、2カ月・・・その友人は姿を消して音信不通となってしまった・・・。

かくしてケンタはプロミスとアコムの大手消費者金融2社から合計限度額100万円を契約し、その中から80万円を借りた。

残りの限度は20万円・・・。

北風吹きすさぶ12月の東北の海沿いの街。
ケンタの東京の私立大学受験まで、あと2カ月となった。

 

借金返済と受験直前の追い込み

受験勉強 ケンタ

 

年を明けケンタもいよいよ受験の追い込み時期に入った。

合格を目指し毎日勉強に励むケンタ。

しかし、その一方で消費者金融で借金の返済もしていかなくてはいけない。

友人にお金を騙されて消費者金融の借金が更に増えてしまったが、今はそんな事を悔やんでも仕方が無い。

ケンタは生活を更に切り詰めて、借金の返済をしつつ受験を乗り越えなければならない。

受験に落ちてしまっては、今までの苦労が水の泡となり残るのは借金だけとなる。

 

ケンタの安い給料で借金の返済をしつつ、生活も維持し、勉強に励むのは大変な事であるが、残り2カ月の辛抱である!

受験に合格さえすれば大学生となる。

大学生になれば、時間的自由も得られるからバイトも沢山出来る。

今はとりあえず利息だけ払い、受験勉強に集中をした。

そして、運命の受験日の2月を迎えた。

 

運命の受験の日

東京の街

運命の受験日まであと1週間となった。

ケンタは万全なコンディションで受験に臨みたかったので1週間前に東京に上京した。

一泊2000円の安いカプセルホテルに泊まり1週間後の受験に備えた。

東京に来るのは何年ぶりだろう。

夜の東京のネオンがうつろにケンタの顔を照らす。

そして、運命の受験日。

少し緊張気味のケンタであったが、次々と受験科目をこなし答案の出来は満足できるものであった。

あとは結果を待つのみ。

そして合否は神のみぞ知る・・・。

全ての試験を終えたケンタは早々と東北の実家に帰っていった。

実家で一人ケンタの帰りを待つ病弱の母親が心配だったからだ。

 

新しい旅路

大学受験日

運命の受験結果の日

ケンタは恐る恐るスマホの画面を開いた。

今の時代は受験結果もネットで知ることが出来る。

本当に便利な世の中になったものだ。

ケンタは胸の鼓動をドキドキさせながら自分の受験番号を探した。

すると・・・・825番の番号が!
ケンタの受験番号である!

見事に合格!

今までの苦労が報われたケンタはどっと肩を落とした。

志望大学に合格した嬉しさよりも、ホッとした安堵感の方が勝る気持ちであった。

そして今年から新しくスタートする東京での学生生活。

消費者金融から借金の返済を残した状態での大学生活のスタート。

また実家に病弱の母親を残しての不安な上京。

でも病弱でも心は気丈なケンタの母親は「行っておいで!」とケンタを励ます。

目頭が熱くなり思わず泣きだすケンタ。

新しい東京の生活の準備の為、ケンタは消費者金融の残りの限度枠20万円を思い切って借りる!

これでプロミス、アコムからちょうど100万円の借金となった。

進学上京の為、地元で長年勤めていた本業のスーパーを退職し25才の学生生活。

今後は都内で大学に通いながら、アルバイトでもして生活費を得つつ、借金の返済をしていかなければならない。

それを思うと頭がクラクラとしてくるケンタだが、もう後には引けない。

気を引き締めて東京への引っ越し準備をするのであった。

 

その後ケンタの東京での生活

大学生活

東京に来て早3か月。

初夏を迎える東京。

ケンタは学業に励みつつも、あるバイトを3つ掛け持ちして頑張って都会の生活をしていた。

家庭教師のバイトをしつつ、都内の居酒屋バイト、そしてスーパーのバイト。

スーパーの仕事は昔地元でやっていたので難なくこなせたが、家庭教師は慣れるまで少し大変であった。

また都内の居酒屋の仕事の忙しさは凄まじく、改めて人口の多い東京という都市で生活している実感を肌で感じるのだった。

生活は節約の日々で、築50年の四畳半、共同トイレ、風呂無しで家賃3万円の古アパートに住んでいた。

お風呂は近くの銭湯で間に合わす。

そんな節約生活と鬼バイトの日々の甲斐もあり、消費者金融2社から借りていた100万円の借金も、返済がどんどん進む。

毎月、借金の残高が減るたびにケンタの肩の荷も下りていく思いであった。

大学では新しい友人も見つかり、東京での生活は決して孤独では無かった。

かくして、ケンタは消費者金融のキャッシングという安易な方法ではあったが、そのお陰でピンチを乗り越えて受験を成功させた。

世間では消費者金融とかキャッシングは悪いイメージばかり前面に出ているが、実際に使ってみると捨てたものではないとケンタは思った。

そう、、、キャッシングも要は使いようなのである!

終わり。

 

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